新卒の内定辞退を減らしたい
採用担当者にとって、内定辞退は悩みのひとつ。内定辞退はどうして起こってしまうのでしょうか。
理由はさまざまで、留年してしまったなど防ぎにくいこともありますが、内定を出した別の企業に入社を決めてしまうケースも多いといえます。防ぐことができる理由に対しては、ひとつひとつ対策をしていくことが大切です。
ここでは、タイミング別、理由別に内定辞退が起こる理由と、その解決方法を解説していきます。

内定辞退の理由や学生心理
ひとくちに内定辞退といっても、タイミングにより内定辞退の理由は同じではないでしょう。
3つのタイミング別に、学生の心理も踏まえて内定辞退が起こる理由を解説します。
タイミング1
内定受理~内定式
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内定が出た他の企業を選んだ
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勤務条件や給与内訳など募集要項と相違があった
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公務員試験に合格した
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大学院に進むことにした
複数社から内定が出た学生も1社に絞らなければいけない時期です。
一般企業への就職以外の道を選ぶ学生の内定辞退を防ぐことは難しいですが、ほとんどの場合が、学生が自社以外の企業を選んだための辞退となります。
マイナスに捉えかねられない情報でも開示する、募集段階から数ではなくマッチングした人材にしぼるなどの対策で防ぐこともできます。
タイミング2
入社前研修や内定者アルバイト、懇親会
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やりたい仕事とのギャップを感じた
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社風が合わないと感じた
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先輩社員と話して内定時に聞いていた条件と相違がありそうに感じた
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課題や業務内容のレベルについていけないと感じた
一度は入社を決意したのに辞退してしまう…よほどのことだと思いがちですが、将来のことまで加味せずに、今の気持ちだけで辞退をしている学生も。
人事面談のほか、同期や社員との交流を多く設け、不安を払拭してあげることも大事です。
タイミング3
入社直前
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親御さんからのNG
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家庭の事情
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留年が確定してしまった
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配属先が希望と違った
この時期の辞退は仕方がない理由が多いものの、いわゆる「オヤカク」対策や、内定式直後とは違った悩みを抱えている可能性を踏まえての面談により、防げることもあります。配属先に関しては、志望理由を確認しておくこと、なぜ希望しない配属先になったのかという理由を説明することが大事です。
内定辞退の防止方法
内定辞退を防ぐためには、母集団形成~選考中の早い段階から工夫をすることが大切です。ここでは、理由別に内定辞退を防ぐ方法をご紹介します。

志望度が低い
とりあえず内定受理したが、第一希望の企業から内定が出たのでその他は辞退、というケースはかなりあります。自社で採用したい学生は、他の企業からもオファーが来ている可能性が高いといえるでしょう。
ただし、志望度が低いと言っても、最終面接まで離脱しなかったということは、工夫次第で辞退されないようにできるかもしれません。

仕事内容や勤務条件のミスマッチ
募集要項には簡易的にしか書いていなかったことに関して、面接を進めるうちに詳細がわかってきたためにミスマッチを感じることも。
キャリア転職と違い、社会人経験のない学生は「なにか違うかもしれない…」というあいまいな思いを抱えたままズルズルと次の選考に臨んでしまいがちです。
これを防止するには、エントリー前にもっと情報を知ってもらう方法と、選考段階のフォローを見直す方法があります。

内定ブルーに陥ってしまう
内定が出るまでに期間が空くと、「本当にこの会社でいいのかな…?」と不安になってしまう学生も。友達が次々と内定を決めるなかでの焦りもあり、明確な理由もなく先に内定が出た企業に決めるということもあり得ます。
納得した内定受理をしてもらうためには、実際に働くイメージをもたせ、不安を払拭させることが重要になります。

内定辞退を防ぐためには、
相互理解を大切に!
内定辞退を防ぐ鍵は「企業や仕事への理解度を高める」ことと、「学生の不安を払拭してあげること」です。いずれの手法にしろ、採用担当者は、内定者と面談を重ね、現在の理解度と何を不安に思っているかを把握しなければなりません。
そういった相互理解が、内定辞退、ひいては入社後のマッチングを高めることになるのです。
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